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zoom RSS 青函連絡船の思い出と我が人生航路 402

<<   作成日時 : 2017/05/06 17:35   >>

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      過去


正月と盆休みが大きな区切りになるが、ゴールデンウィークは中休みのようだ。気候の良い時期にまとまった休暇は、旅行に最適であるが、交通機関などの混雑も大きい。


旅行には暇とお金に体力が、そろわなければならないと言われるが、勤めていればこのタイミングは絶好だろう。


定年後の私たちに有り余る休みはあるが、とりわけ体力にシフトされ、自らに留まらず家族の健康でもある。若い時は考えなかったが、更に気力も加わり旅ができるのだろう。

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            今年の木香バラ


先日お世話になっている床屋さんへ行き、青函連絡船の話になった。羊蹄丸が新居浜市で一般公開された時に、家族3人で見学に参加されたえにしがあった。


しかもイベントの一環「船底ツアー」の空きがあり、機関室までくまなく回りビデオまで見せてくれた。ここまで強者?の思い入れは、高松市民40余万人にそう見られないだろう。



姿を見るはずがない子供さんも、たまたま仕事の都合で会えて、DVDも見てもらい、まるで羊蹄丸の航路に巡り会うようだった。他にもこの地区でいろいろエピソードがあり、約18km離れた理髪店へ、通えるよう元気でいたい。


先だって青函連絡船や同級生の夢を見たが、後に残るほどのストーリー性もなく、泡のように消える本当の夢だった。思い出しながらブログを書くためかも知れないが、やはり30年の年月は大きく、幾分フィルターがかかっているか分からない。


やはり記憶は限界があり、もう少し記録を残せばよかったと思う事もあるが、このような機会がなければゴミの山となるだろう。


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           記念乗車券の十和田丸


正式な記録はログブック(航海日誌)に代表されるだろうが、記入法についても決まりや慣習もあり、結果を記載のため、過去形で表示するのが一般的だった。


青函連絡船の場合は、ほとんどコースや航海時間がおなじため、簡略した形式に英文で記入の方式だった。本来Let go shorelines Left Hakodate For Aomori の記事もLeaveとArrival欄に、時刻だけ記入すればよかった。




    ブリッジの緊迫の音声(大神氏提供)



同様に著名な地点の通過についても、基準航路と予定時刻が決まっており、これに対する早遅の時間差、東西の偏位,Co.(針路)Log(測定儀)示度などを表に記入と、生活の知恵が出ていた。


一般商船ではabeam(正横)を主にしたが、青函連絡船は東西線としても、ほぼ南北航路なので,abeamとほとんど変わらない感覚だった。もちろん青函航路を離れる周遊航海では、一般船に準じた扱いとした。


余談になるが数多く乗船した商船三井の一隻だけで、ログブックを鉛筆で記入さされたことがあった。理由は船が沈没しても、万年筆やボールペンだと消えやすいが、鉛筆の筆跡は長く残り、のちの証拠に役立つと言われた。

どうも真面目で個性の強い2/O(二等航海士)の思い入れが強く、上の人達を説得したのではないかと感じ、信憑性も定かでなかったが、その船だけの経験だった。


確かに消えにくい方が良いので、油性ボールペンなどが適しているのだろう。何よりも間違って記入すれば、きっちりと二重線を引き訂正とサインにより、責任の所在を明確にすることが大切だった。


ログブックと密接に関連するが、オーダー(号令 命令)とアンサーバック(復唱)は、船務の遂行の上で非常に重要だった。


ブリッジやエンジンルーム(総括制御室)では、常に多くのやり取りがあった。ブリッジを例にとれば、出入港では乱れ飛ぶのが普通だった。



船長がスローアヘッド ポート エンジンとオーダーを出せば、3/Oはスローアヘッド ポート エンジン サーと復唱しながら,CPPを操作した後に同じアンサーを繰返し、船長は返答し操作の確認となる。


Ring up eng(リングアップ エンジン)も同様でRung up(ラングアップ エンジン)で締めくくる、Make(her)fast(メークファースト)も最後はMade fast sir(メードファスト サー)のように、現在形から過去形か過去分詞形となった。


極端なものでは「ワイヤーを水面まで降ろせ」や「オモテひらけ」などのオーダーに、「オモテひらけ サー」の和英混合のアンサーバックも味があった。あくまで一例であり、確実に伝わればよかった。

青函連絡船では出入港が多いから、いろいろ逸れていくケースもあった。一般商船ではエンジンモーションは、出来る限りテレグラフに忠実で、誤操作を防ぐのが大切だった。

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           夜間入港の一幕


例えばシースピードかフルスピードから、明らかにスピードダウンする場合に、ハーフダウンやスローダウンと令することもある。その場合もハーフアヘッド、スローアヘッドが多く、続くオーダーにダウンという号令は使用しない。


国内主要港はもちろん、ニューヨークやロスアンゼルスほか外国の、パイロットのほとんど知る限り同様だった。


習慣にも少し滑稽な点もあり、青函連絡船では何でもかんでもダウンという癖があった。例えば着岸は右回頭のために、ハーフからスローダウンはいいとして、更にスタボードエンジンはスローアスターン、時によりハーフアスターンも使う。


ここでスローアスターン をかける場合に、平気でスローダウンを使う船長やサードオフィサーがいた。アスターンをダウンすると受けとれない事も無いが、両舷機を頻繁に使う連絡船では、ミスを防ぐため慎むべきだった。


私も使われていた時は仕方なくアンサーし、最後はスローアスターンと自分の言葉でアンサーバックした。船長になってからは、正規に発令していた。


慣れと云うものは微妙で、反って驚く3/Oも居り、いつの間にか「スロー」イコール「ダウン」も、公用語の様で意思が通じ愛嬌があり、これはこれでよかったのだろう。


もう一つ使ってはならないオーダーに,Both engineがあった。これはPort engineのボースとポートの発音が、紛らわしいためである。Two enginesとすべきで、さすがにこれはノーミスだった。


いろいろな味のある思い出も多かった。

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