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zoom RSS 青函連絡船の思い出と我が人生航路 425

<<   作成日時 : 2017/07/29 20:09   >>

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         我家のヤマボウシに根付かせた富貴ラン


        どうした!


青函連絡船の航海は、ほとんど同じ所ばかりを走るから、ともすれば単調になりやすかった。
航海士は外国航路のように、日々の変化が大きくないため、慣れだけで業務にそれほど困らなかった。


それは地域のスペシャリストとしてよい事だが、一方で幅広い視野が求められる職種だった。青函航路を専門と極め、世界に羽ばたく意欲に、日ごろの努力と研鑽が目標でもあった。


青函航路の状況は、身をもって体験し、それなりに掌握できていた。それでも予想外の事が起こり、分からない部分もあった。C/O(一等航海士)時代に、少し不可解な現象があった。


函館から青森に向かう上り便で、エンジン関係の諸計測があり、同じ翼角(定速)と針路で航行した。たまたま船1番線 4番線の、サイド線が欠(空荷)貨車21両の半載で、ドラフト(喫水)も浅く、 F4.42m A4.42m のイーブンキールだった。

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          平舘灯台


機関部(総括制御室)の要請に、計測の都合で少し減速したが、平舘灯台でダイヤより8分も早かった。

焼山埼付近で吹いていた南西の風が、東寄りの弱風に変わり、船位の西偏が目立ちだした。陸奥湾内に於いて、ますます西偏(右偏)が激しくなるが、原因は不明だった。


この便では更に減速するが、湯ノ島のS/Bで10分早くなった。エンジンデータ計測の関係で了承済みだったが、適度にスピード調整できず、キャプテンに引き継ぐが、時間が十分すぎて持て余し気味だった。

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          焼山沖


常に船位はずれるもので、ほとんど納得がいくが、時に原因が解らない事もあった。しいて考えれば、予想外に大きな潮流、東寄りに逆風、第332話のジャイロエラー等々が、重なり合ったと思われた。


入港中にジャイロエラーを測定したら、プラス1.5度ありこれは勘案ずみだったから、不定語差が2度以上かも知れなかった。

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          羊蹄丸の秋のレクレーションで岩木山登山


青函連絡船は遠くから陸奥湾入口を、船首方向近くに臨むことになるから、慣れると目測だけでも、左右の偏位は気付きやすかった。


視界の良い時には、八甲田山系など早くから見えてくる。特に陸上の大気が澄むと、津軽の誉れ岩木山の雄姿を拝むことが出来た。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
連絡船は広く大きかったですから、軽く浅いと風の影響も思いの外あるのでしょう。ただ、どんな乗り物でもエンジン負荷が軽いと気持ちが良いものです。
日付が変わりましたが、本日1日は摩周丸にて「サンセット・ライブ on 摩周丸」が、日暮れより開催される様です。併せて湾内での花火大会も、船内にて夜まで鑑賞出来るとの情報です。いずれも「語りつぐ青函連絡船の会」方々のご尽力の賜物かとお見受けします。
しかし紺碧の湖如く美しい摩周丸ですが、何時も係留用ブロックに固定されている姿はかえって物哀しく見えるのは私だけでしょうか。じっと山越しに海峡を羨んでいる様に思えてなりません。
L28改
2017/08/01 00:42
摩周丸もいろいろな面から、大変だろうと考えます。
確かに船は動いてからこそ、幾らのものと言われますが、多くの方が同感でしょう。

個人的には新居浜で、羊蹄丸の一般公開のお手伝いをして、ブリッジに立った時に、本船が動いてくれればと、何度となく感じました。
また船乗りとして、故郷の海を一度でも航海できれば、とかなわぬ夢を見ました。
臨みすぎかも知れませんが、もの寂しさを感じました。そのきっかけでブログにもつながりました。
towadamaru7
2017/08/03 16:02
我々男性はどうしても動きを失った機械等を目の当たりにすると、感傷的になり擬人化して捉えてしまう様です。
学生の時分に摩周丸を観ましたが、機会を見つけて又違う想いと知識で見学できればと考えております。
L28改
2017/08/05 00:52
青函連絡船がひとつの歴史を作り、十分に役目をなし遂げたということで、割切らないといけないのかもわかりませんね。
いずれにしてもホームグラウンドで、八甲田丸と共に後世につないでくれるでしょうか。
towadamaru7
2017/08/10 20:06

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