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zoom RSS 青函連絡船の思い出と我が人生航路 419

<<   作成日時 : 2017/07/12 12:07   >>

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          アンカーと動輪(青函局資料による)



         海図なき航海


たびたび書いてきたが、船に例える言葉は、日常的によく使われるケースが多い。よほど使い易いのか、船とは簡単と考えられるのか、あるいは船は夢があるか分からない。


「日本丸の針路は・・・」「夢多き日本丸の船出・・・」「世界に羽ばたく…」「針路の定まらぬ・・・」「期待あつまる船長の手腕…」等々つづく。先日はある新聞で[EU海図なき航海]の見出しが目についた。


船乗りには馴染みの都市ハンブルグで、G20首脳会議が終わり、本来はグローバルの大きな議題が待っているはずだ。

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国内では加計学園問題等で、持ちきりになっている。本来はきっちりとやっていれば、ひとつの政策として、これほどまでに国民の間で、疑問が持ち上がらなかっただろう。


ひとつに中央省庁でいとも簡単に、文書が無くなったり破棄されたり、信じがたい事に驚いている。都合が悪いのは出さず、公文書の管理はそんなものでないだろう。


政治家の多くは一般人と乖離が大きく、考えられない行動や言動が常習化している。更にテープを回すように、30回以上同じ言葉の大臣など、政権中枢の要職の方々まで、発言に行ないが伴わないことから、多くの国民から信用を無くしたのだろう。


同じ船から引用の言葉も同列に比較はできないが、本当の船はどうなっているのだろうか。特に官庁(国)の船だった、青函連絡船を思い出してみたい。


国鉄も縦割り行政の点は、他の官庁と同じ傾向だった。現実にはそんなにないだろうが、例えば連絡船で特別な貨車を輸送するとすれば、本社貨物局、運転局、施設局、船舶局・・・・から、青函局の貨物、運転、施設、海務部・・・・事前に綿密な打ち合わせをして実施する。


そこには「青函連絡船運航基準規程」など、ベースになる規定や規則に従い行われる。また打合せ会議に関する記録は当然ある。日時、場所、出席者や項目など必要事項は記入されて、誰が見ても分かるようになっていた。


輸送が終了した後も残され、むしろ将来に備え参考になるように、しっかり保管するのが当然だった。これらは公文書の取扱い規則より以前の問題だろう。


これらは総論的なもので、青函連絡船について考えると、意思の伝達は大切で、二重三重の連絡方法をとっていた。そのための言葉は正確、迅速でなければならない。心のこもらないオームのような繰返しでは役に立たない。


文書や記録については、当事者しか分からないもので、特に大切だった。一番の記録の中心は、航海日誌、機関日誌、無線業務日誌などは、公的な取扱いになる正式記録で、何人も勝手に書いたり訂正は出来ない。


その他にも数えきれないほど書類はあった。法律や規定はそれにより、このほか通達や事務連絡で周知した。また年代の移り変わりをカバーするため、通達類集を数年ごとに作成されていた。

至急を要する航路障害などは受信電報を回覧し、鉄道一般として鉄道公報や青函局報も、毎日回覧し捺印のため、見なかったとか知らなかったとは言えなかった。


乗務ごとの引継簿から気象状況まで、全てサインしての引き受けとなる。船ではむしろ重複部分も、自分が責任を持つぐらいの姿勢だった。とても政治家のような、「記録がない、記憶にない、忘れた、事実でない」の常用句が恨めしい。

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          座礁事故の模様(関連なし)


現場はもちろん、管理部門の青函局の組織の一員を務めた時も、通達や事務連絡等公文書の取扱いのほか、文書や関係書類を無くすることは絶対なかったし、船舶に限らず国鉄職員は、破棄してもいいようなものまで、未来永劫に保存する癖の方が強い風習があった。


やはり安全を保つために、魂が入っていれば、言葉や言動に偽りはない。船長は法律や諸規定はもちろん、何よりも道義的からも責任を免れる人はいない。機関長はじめ乗組員はみんな同じ考え方だった。


それでも何らかの事故があれば、徹底的に原因究明をし、対策をとらなければならない。いい加減な成り行きで、そのままフタをしてその場を乗り切っても、その先に何倍ものツケが回ってくるだろう。


家電はじめ機械ものや車でも、最初に不具合が出ることがある。大小の違いもあるが、船も新造や修理、調整の後にいろいろな故障が発生することが少なくない。修理などで乗り切ったとしても、忘れた頃に弱点として出ることが多い。

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             ウチョウラン



余程はっきりした原因で確証が得られない限り、可能ならば新替が望ましいだろう。いわゆるケチがつけば、ソフトもハードもリセットが大切な一法だろう。


何事も普通に話せば何でもないことが、隠蔽やごまかしは不自然にうつり、正しくも疑問を持たれる。第413話ことわざの「李下に冠を正さず」等々のよう、これからの人生航路の針路を保ちたい。

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学園問題で終始した、モリやカケで「そば国会」と揶揄された常会も閉幕。会期延長なく共謀罪も中間報告の奇策で幕を引き、これ以上の醜態を見ず済む事がせめての救いに思えてしまい…。
前々回こちらのブログ執筆にメモの活用を伺いましたが、必要かつ正確な記録は重要ですね。仰る通り、中央省庁の記録もそうであるべきかと。

それから船舶用語は、確かに日常よく利用しますね。証券など値動きのグラフを「チャート」呼びます。海図と同じく情報は等しく与えられますが、使い手によって結果に大きな違いが出ます。思い通りにならない所が、航海に似ていまして、「後悔」することも…。
L28改
2017/07/13 02:39
幅広いご意見ありがとうございます。
今はパソコンの時代で、データも多く扱いにも注意が余計に必要と思います。
官庁のどなたも自分の責任を守るためにも、メモや記録は取っているのは間違いないでしょう。
本音で話したい方々も多いと思いますが、組織は難しいですね。
正直につなぎ合わせば、真実は分ると思いますが、どこかを変えると、どんどんつじつまが合わなく、迷路に入り収拾がつかなくなることでしょうか。
私もなるべくメモや記録に人々の話を合わせるように努めています。不思議と後につながるようです。
towadamaru7
2017/07/14 12:34

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