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zoom RSS 青函連絡船の思い出と我が人生航路 424

<<   作成日時 : 2017/07/26 17:00   >>

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近ごろ各地で大雨による被害が目立ち、特に梅雨明けの頃は集中豪雨になりやすく、何処に降るかも分からない。いろいろな原因が考えられるが、事前にある程度の対策はとれないものかと思う。

地震などは一般に予測が困難だろうが、たびたび氾濫や土砂崩れの、河川等は推測できるはずである。毎年のように起こる、犠牲を無くし減らせるのだろう。分ったとて予算や事情から、簡単でなくても期待したい。


青函連絡船が動いていた頃も、暴風雨や濃霧の航海は特に警戒が要ったが、たんに大雨だけでは直接的に影響は少なかった。雨で視界が落ち見張りがし難いとか、雨合羽を身に付け、暴露部のS/B(スタンバイ)等、もちろんデメリットはあった。


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          青森入港(これぐらい突っ込まないと船尾が狭い)


間接的には貨車の運休や遅れにより、連絡船のダイヤの乱れも多かった。函館や青森は雪には強かったが、まとまった雨に弱い点があり、道内全般にも同様な傾向にあった。


気分的な面もあるのかしとしと雨の夜、距離感がつかみ難いことがある。広い海域ではレーダーなどで測ればよいが、バース(岸壁)に近づき、エンジンモーションや、ステアリング(操舵)ポイントがつかみ難いケースがあった。


それぞれの船長により若干ちがうが、500m手前の標識で、通過スピードのチェックまでは、ほぼ同じで約7〜9ノットぐらいだった。

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         函館さんばし


自分は7.25〜7.50ノットで、それから先のエンジンや舵は、ほとんど勘が主体で、ログ(速力計)と船首ポールの見通し灯や、横方を見ながらチェックしていた。雨など天候により目測が狂うと、安全上どうしても早目の傾向になり、船が岸壁から離れすぎる事もあった。


時に記事の中で述べてきたが、角度(方位)や距離を正確に読み切るのは、プロにとっても決してやさしくない場合がある。


ブリッジに立つ位置によっても異なり、船全体の動きや針路のズレもわかり難いケースもある。因みにQ/M(操舵手)は、前方が短いから保針は難しい。


フォックスル(船首甲板)の前方は、死角になりブリッジから見えないが、青函連絡船はブリッジから前方の長い大型商船ほどでない。アフターブリッジ(船橋が船尾にある)船など船首部分に隠れてしまい見えない。

ちょうど車の運転席から、ボンネットの死角になり、前が見えないのと似ている。ワゴンタイプはよく見えるが、フェアレディZやポルシェなど、スポーツカーはボンネットが長く、死角も大きくなるのと同じである。

青函連絡船の船尾は途中の構造物で、ほとんど見えないが、わずかにブリッジのウィングが、外舷より外側に出ているので、岸壁や厳門は見えるようになっていた。通常は専用岸壁に離着岸、そして2/Oの適切な助言により、ほとんど支障が無かった。


しかし港内操船や投錨時には、かなり周囲が狭く感じる特性がある。やはりブリッジが広く、一種の錯覚を起こすのかも知れなかった。

眼に見えるのは立面図であり、やはり奥行きとか距離感を、つかむのは大変難しい。航空写真の港内図を見れば、狭く見える港内も、こんな広いスペースがあると、再認識することが多かった。見た目と現実の差だろうか。

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         フリッジから見ると狭くも広いものだ


青森港のB.W.E(防波堤)内では、錨泊はしないから操船上の点しかない。函館港で当初は第4区へ錨泊をしていたが、やがて第3区が連絡船の主な指定錨地になった。

第4区は小型タンカーなど一般船舶も、錨地指定を受け輻輳気味で、その頃は未だ船長ではなかったが、狭く感じる時がしばしばあり、距離感の捉え方の難しさも認識した。


第3区のNo.17〜22番の錨地も狭すぎて、昭和52年1月に函館港長が錨地の変更をした。理由はサークルが狭すぎ、連絡船等の大型船が、所定の錨地に投錨困難なため、大型船用の錨地を設定した。正式には法律(港則法)の改正が伴うから、港長の運用範囲で先行した。


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           函館港図

自分が気になっていたように、みんな同じ考えで良かった。200mサークルになり双錨泊も容易になり、常には専用岸壁に着岸するが、ウヤ(運休)、待機ほかアンカーする場合に、この錨地指定を受けるようになった。船長でもNo.19.20が多かったと思う。


裏付けがあってのものだが、船では勘とか感覚は大切で、極意のひとつかも知れないが、そこは自分には分らない。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
船舶は大きいですから死角が沢山あり、自動車の様にいつしか自分の手足の如くとはなかなか難しいのですね。船橋ウィングが少し突出しているだけでも、大分見切りが違ってくるのも納得です。
とある写真でポート側のウィングに操作台が見えました。そちらは船長さんが岸壁を見ながら操船する様なイメージでしょうか。角度計の様な計器も在り、プロペラを如何様にか操作するものかと素人ながらに推測しました。
L28改
2017/07/27 17:18
特殊の車庫でも、毎日運転していると、感覚が分かり、上手に出し入れできるようになるでしょう。
同様に大型船でも、専用の岸壁への離着岸は、それほど苦労はなかったです。
さらに安全のために、細かく見てくれるのが、船首部の一等航海士、船尾の二等航海士です。
どんなモニターや機械よりも、信頼があります。
おっしゃるようにウイングの操作台には、中央の操作盤と同様な操作ができる、補助操作盤となっていました。
CPPとバウスラスターの、表示板も言われる通りでした。
towadamaru7
2017/07/28 10:06

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