青函連絡船の思い出65

青函連絡船の思い出と我が人生航路

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                 航跡 (栄光の航跡より)



青函連絡船基準航路



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         青函連絡船基準航路(栄光の航跡より)


青函連絡船の基準航路は左側通行?だったの!と考えることがあるかも知れない。そういう疑問がわけば相当、船に詳しい方々だろう。


海上衝突予防法では真向かい又はこれに近い場合は右に針路をとり、左舷対左舷すなわち右側通行に、狭い水道でも右側を通行し、この法律の精神も同様であろう。


何故このように航路を決めたのか,二つの理由が考えられる。まず青森港の形状が複雑で大変狭い。ここで大角度変針をして約180度回頭後に出船繋ぎとしなければならない。東航路を進入しても、ぎりぎりであり、もし西航路を入るのはかなり操船が難しく危険である。


もう一つレーダーが装備されるまでは、視界が悪い日が多いこの海域で船位の確認が難しい。主としてログ(測程儀)を基準に何マイル時点という推測航法をとっていたらしい。ここで函館を出て上り便が陸奥湾入口を目指す場合に、下北半島を確認しながら航海する方が、海峡の真ん中から進入するより容易だったらしい。


また陸奥湾を出て北上する下り便も、平舘灯台を通過後、西方は幾らでも空いており避航出来る水域が十分取れる利点もある。この基準航路も時代と共にいろいろ改正され津軽丸型就航時に改正されたものが最後まで使われていた。


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                 下北半島 (周遊)



なお青函連絡船の廃止後に右側に変更するとか話が出ていたが確認はしていない。当時は国鉄連絡船が中心に6社協定を結んでいたが、フェリーの船長や航海士の話では、冬ぶんに時化の中を千トン型のフェリーが、焼山沖を基準コースで走るのはかなりきついようだった。どうしても連絡船が大きく楽なので航法に関係なく避けるようにしていたことを思い出す。


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                    津軽海峡のいるかの群れ(栄光の航跡より)


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                    津軽海峡より渡島半島

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この記事へのコメント

mukasinohito
2013年09月02日 23:01
入港操船を考えて、基準航路も決められていましたか、
沖合では早めに避航して安全航海、その方が合理的だ
と思います
2013年09月03日 09:46
最初は疑問を持ちましたが、同じ国鉄の宇高連絡船はちゃんとしていますし、紫雲丸以降かなり離しているのでしょう。尤も瀬戸内では通航量も多く本船航路(メイン)の関係が対処できませんからね。
入社してまず尋ねるとエリア航法とライン航法と分かったような分からないようなことを言われる先輩が多く、実際そのように歴史書にも記載があります。
これは私の想像ですが、青森側の陸奥湾は平舘灯台で上りと下りのコースが2,0マイルの間隔でだんだん狭くなり0,7ぐらいまで狭くなります。これと函館湾内も同様で、これらを別にすれば中間は2~3,5海里ぐらい間隔があるから、独立のコースラインと考えるなどありますね。これまでの青函航路の関係書物を大方読んだり、こんなことを総合判断するとブログの考えになると思っていました。もちろん他船が少ないことで問題にもなりませんが、函館や青森に入港する船の船長や航海士から云われることはありましたね。

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