青函連絡船の思い出と我が人生航路 494

画像

            商船三井 さんとす丸



         船ことば




船の慣習や呼称などから、言葉もいろいろな使い方があった。何しろ船を離れ長い年月が経ち、余り正確でないかも知れないが、思い出しながら記したい。



一般に船の号令やログブックなど、主に英語が使われていたので、正規の用語に略号や、和製英語に訛が加わるものまで様々だった。


画像

         満開のつつじ



よく使われるのが「レッコー」と、「スタンバイ」は、いろいろな場面に適応した。レッコー(Let go)は、レッコー ショアラインなど、「放て」から「捨てる」まで、いろいろな意味がある。


画像

          イチハツ



スタンバイ(S/B)は、スタンバイ エンジン(機関用意)、からくるように準備態勢を敷くときに使われる。


気付く事柄をピックアップする。

・ タンツー  木甲板を回りながらヤシで磨くことから朝日課の作業  turned to
・ ワッシュデッキ 文字の通りデッキの洗滌 wash deck が和製に
・ スライキ  緩める スラック(slack)が訛る
・ トンツー  無線電信 ・- 長短から
・ オモテ トモ  船首 船尾
・ オモテ   昔の船型で船首側に甲板部員の、船室があったことから甲板部員を指す
・ 局長    電報等を取り扱っていたことから、通信長の別名でもある
・ パイラ   パイロット(pilot 水先人)を略して言うことも、礼を欠くようで不適
・ 入れ出し  同じ港を1日のうちに入出港する
・ 社外船   むかし社船(郵船、商船、三井の大手3社)以外を指すもちょっと?
・ 青函連絡船で社外船  連絡船以外を指す
・ ケイソン  鮭鱒漁業 サケマス母船 鮭鱒を素直に音読み
・ 沖入れ   青函連絡船特有のことば 一般船の着岸、シフトなどの意味
・ ゴウショウ 上陸  Go shore
・ あし    (足・脚)ドラフト(吃水)
・ 落とし込み 船倉の開口部の下 hatch way
・ ナンバン  操機長 ナンバーワンオイラー
・ ナンブト  ナンバー2オイラー 操機手
・ しちょうじ 司厨長 チーフスチュワード
・ おやじ   調理長
・ セケンシチョウ 司厨手 セコンドスチュワード
・ ボーイちょう  甲板部員(機関部員)の最下位 長でなく丁が正と言われる
・ ドバス   下から2番目 ボーイ丁から上がる
・ ヘッド   ヘッドセーラー
・ ヘッドQ/M ヘッドクォーターマスター 少人数の中かなり威厳があった
・ 大工長   船匠 カーペンター
・ バンカー  燃料補給  燃料油(F.O)そのもの
・ 舵取り   操舵手 Q/M
・ 油さし   オイラー 機関員 直接呼ぶことは無いが、船員仲間の話題で聞いた
etc……


チーフオフィサー(C/O 一等航海士)など、だんだん早口や訛り、チョッサーも珍しくなかった。


画像

         シランの咲初め




国、地名、港も省略して、使用されるケースが多々あった。
・ N.Y ニューヨーク
・ L.A ロスアンゼルス
・ S.F サンフランシスコ
・ H.K 香港
・ S.P シンガポール
・ YOKO 横浜
・ KOBE 神戸  
・ MOJI 門司
・ HAKO 函館
・ TOKYO東京
・ OSAKA大阪
・ SYDNEYシドニー
・ B.A ブエノスアイレス
・ N.Z ニュージーランド
字数が5個ぐらい分かれ目か、国内の神戸や門司はそのものだった。また漢字で桑港(サンフランシスコ)や、紐育(ニューヨーク)なども稀に使われた。



画像

         十和田丸 43/56


画像

         十和田丸から石狩丸(2代目)に変身(改造)



"青函連絡船の思い出と我が人生航路 494" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント